ロシア株式市場は大幅下落、ECBが協調利下げに消極的なことを嫌気
7日のロシア株式市場は大幅に下落。MICEX指数が週初に1700台を維持できずに下値を探る動きとなっていたところへ、寄付き後に欧州株がハイテク株中心に下落する展開となったことでじり安の展開となった。
英国中央銀行(BOE)が市場予想通り0.25%の利下げを決定したものの、注目の欧州中央銀行(ECB)が政策金利を据置いたことで、ECBが協調利下げに消極的と市場に受け止められて欧州株が急落、ロシア市場も連れ安となった。取引終了直前に始まった米国市場が堅調に推移したことで安値から値を戻したが前日比では大幅安で取引を終えた。MICEX指数の終値は3.01%安の1581.96、RTS指数の終値は3.07%安の1887.41。
個別では天然ガスで世界第一位のガスプロム(GAZP)が暖冬の影響で欧州向けの天然ガス輸出量が前年比5%減少したことをロシア産業・エネルギー省が明らかにした。一時283.23の安値をつけ、年初来安値281.60に迫った。終値は前日比3.41%安の288.55ルーブル。
非鉄最大手ノリリスク・ニッケル(GMKN)の同社大株主から株式の購入を進めるアルミ最大手ルサール(非上場)の担当重役が、手続きを数週間以内に完了する見通しを明らかにした。ただ購入後に合併、統合などへ発展するかについては"時期尚早"として言及しなかった。また同社がオーストリアの銅精錬会社Norddeutsche Affinerie AG(7日終値ベースで時価総額12億ユーロ、約1920億円規模)を市場価格より20%の上乗せ価格で株式公開買付する、と地元紙が報道している。同社株はこの1週間で16%強上昇していたこともあり、7日は前日比1.37%安で取引を終えている。
ロシア第二位の銀行VTB(外貿銀行 VTBR)はロシアの証券会社メトロポールが調達金利の上昇傾向を理由に同社GDR(普通株2000株相当)の目標株価を10.10ドル(一株あたり約0.1252ルーブル)とした。終値は0.0945ルーブルと前日比3.67%下落し、上場来安値を記録した。
米国株は小幅反発、金融大手がモノライン問題で楽観的の見通しを示したことを好感
米国株式市場は小幅反発した。寄付きではネットワーク機器最大手、シスコシステムズの売上高見通しがアナリスト予想を下回ったことで下落して始まった。その後金融大手JPモルガン・チェースのCEOが金融保証会社(モノライン)が格下げを受けても、銀行は利益を維持できるとの見方を示したことで市場に安心感が広がり反発に転じた。
小売り最大手ウォルマートの1月の売上高が0.5%増と市場予想を下回ったものの、増加であったことで景気後退の影におびえる市場関係者の不安を和らげ、小売り株は全体的に上昇した。ダウ工業株平均は前日比0.38%上昇して取引を終えた。
債券市場では30年債入札の最高落札利回りが4.449%と、昨日の10年債に続いて入札開始以来最低となったことを嫌気して売られ、利回りは大幅に上昇した。市場では金利水準があまりにも低くなった結果、買い手不在となって高値警戒感が広がっているようだ。
為替市場では欧州中央銀行(ECB)の政策決定後のECB総裁による記者会見で景気拡大が抑制される可能性があると述べたことで、ユーロが対ドルで一段安となった。
ニューヨーク原油は反発、一月安値に迫るも値ごろ感の買いが入る
ニューヨーク原油先物は反発した。昨日発表された米石油在庫がほぼ4年ぶりの大幅な増加が示されたことを引続き嫌気した売りに、一時1バレル=86.24ドルと1月の安値に迫った。しかし86ドル台を割り込まなかったことで値ごろ感の買いが入って大きく反発、1バレル=88ドル台で取引を終えている。石油メジャー、ロイヤル・ダッチ・シェルがナイジェリアからの供給停止は3月まで続くことを明らかにしたことも上昇に拍車をかけた。
金先物はBOEが追加利下げを実施したことで通貨に対する代替投資先として需要拡大期待で続伸した。銅先物は取引所指定倉庫の銅在庫が5営業日連続で減少し、供給懸念が高まったことで3ヶ月ぶりの高値となった。小麦先物は春小麦の供給懸念からストップ高(値幅制限いっぱいの上昇)となり連日で過去最高値を更新している。
(提供元:ARUJI GATE証券株式会社)
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